(有)ミヤモト工建 営業案内
地下の床から滲み出る漏水の処理
B4F床面からの漏水で、地下水圧は1kg/cu以上あると
思われます。
(拡大写真)
現在漏水しているのは、図1.の様に地中梁の上の
部分で周囲には漏水が許されないエレベーターピットや
防火用水ピットがあり、それらを止水した結果、床面や
柱に漏水が現れたものです。
特に鉄の柱周りや床のクラックの漏水が目立ち、
一応ウレタン注入で治まったのですが、時間と共に
漏水が再発したものです。
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ウレタンの注入止水剤は水溶性のイソシアネートが
注入された部分の水分と反応し、炭酸ガスを発生
しながら、ガス圧で膨張し固まるものですが、時間の
経過と共に、発生したガスは次第に抜けて、止水
効果も減退するもので、決して半永久的に止水効果が
持続するものではありません。
(柱周りの漏水)
図でも解る様に、3mに及ぶ
地中梁には当然貫通クラック
も予想され、地中梁とB4F床
との間には打ち継ぎ部分が
あり、地中梁の漏水部分が
止水されれば、比較的容易に
この打ち継ぎ部分に水量は
少なくとも高圧の地下水が
流れていると予測されます。
先ず、漏水するクラック部分を深さ50〜30o程度に
切り込み、斫り取ります。
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短い距離であれば水勾配も取れるのですが
長くなればそれは無理です。
又、50o以上深く掘れば、内部の鉄筋が
露出して、良くありません。
斫り取った溝の底は出来るだけ平滑にします。
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止水の常識ですが、止水部分の清掃は徹底して
行います。
漏水の少ない部分は大事無い様に見えますが、
甘く見ることは禁物です。
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漏水は少なくても、水圧は1kg/cu以上ある事を
忘れてはなりません。
又、漏水部分がオープンの場合、漏水は蒸発して
少なく見えますが、シールされると、結構な水量が
あるものです。
吸水テープや導水紐をセットします。
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床の漏水の場合、天井や立ち上がり部分に比較して、
倍以上の吸水テープや導水紐を使用します。
アルミテープで吸水テープや導水紐をエポキシ樹脂
から保護します。
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ガラスマットの張り付けは丹念に施工します。
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ここで床面の漏水処理の場合、
幾つかの問題があります。
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図2.は天井裏の漏水の場合で、
天井スラブから染み出した漏水は
吸水テープで集められ、集水管に
流れ込むのですが、集水管は必ず
吸水テープや天井スラブの下の
位置にあり、漏水は毛細管現象で
下の方に自然と流れて行きます。
所が、図2−2.は床面の漏水の
場合を示したもので、集水管は
吸水テープや床面と同位置又は
多少高めにセットされます。
この為、集水管の端末は吸水
テープの位置より300o以上下の
方にセットする必要があります。
床下の排水ピットの中で
集水管から滴り落ちる水滴は排水ホースの中でサイホン現象を
起こし、更に漏水を引き出しています。
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所が、下の写真の様に、床面から漏水する部分と
漏水を排水出来るピットが遠い場合、吸水テープ
や導水紐だけでは漏水を十分に排水出来ません。
吸水テープや導水紐は本来毛細管現象に依る
吸水性が優れています。
それだけに内部を漏水が通過する場合
抵抗も非常に大きい訳で、通水量は通過
距離に逆比例すると思われます。
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上の原理は更に長い距離を水平に流す
場合にも適用出来ます。
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但し、理論的にはいくらでも長く出来るはずですが、
実際には10m程度を限度と考えています。
漏水が確実に排水されている事を確認すれば
後はエポキシ樹脂モルタルで復旧します。
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同工事は完了です。
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以上の様に、私たちは床面の漏水を、かなり離れた所(10m程度)
に排水する事が出来ます。
しかし、その度に、排水紐や排水ホースをセットして、調整する
為にはかなり高度な技術と経験を必要とします。
この問題を解決する為に私たちは簡易な
導水ホースの開発(特許申請中)をしました。
類似工事1 ガレージ床の漏水
(拡大写真)
当現場でも、この導水ホースを利用して排水しました。
用途は多少異なるのですが、このページの最後部写真、又は
最先頭部写真奥に、二重壁が見えます。
この二重壁内部の水も9m先にしか排水口がありません。
しかも、この排水溝は2本の柱の下をくぐり、埋め込んだ
パイプが柱の下で歪んでいて円滑な排水が出来ません。
巻頭の写真でも解る様に、二重壁の土手から水が漏れています。
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排水溝の底部を多少斫り取ったのですが、10m先の排水を
スムーズに流す効果はありませんでした。
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二重壁から流れ出る漏水は、エフロ分(水酸化カルシュウム)を
大量に含んでいますので、外気中の炭酸ガスを吸収し、
炭酸カルシュウムを析出し易い状態で流れていますので、
その中に埃や塵が入れば、それを核にエフロが発生、沈殿、
固定され、すぐに水は流れ難くなります。
一端外気に触れた漏水は、密閉されたホースの中でも炭酸カルシューム
を析出しますので、相応の設備?砂の中を通して、エフロ分を濾し取る、
が必要ですが、兎に角、離れた所から
漏水を移動させるには導水ホースは有効です。
(拡大写真)
追記 16−10−15日にセットした導水ホース(18m)は
エスカレーター周囲の漏水を乾燥状態にする為セット、
漏水量はそれほど多くなかったのですが、落差800o足らず
でしたので、多少心配したのですが、16−11−3日
現在、順調に機能しています。
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主任技師 大久保 晃
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